骨盤の左右の高さが違うと、左右の脚の長さが変わる
左右の骨盤の高さが変わると、図1のように左右の脚の長さが変わります。 左右で高い方が、脚が短くなるケースが多く、ズボンの裾が短く感じるのです。 5mm程度の脚の長さが違う人はとても多く、約80%の人が左右の足の長さが違います。 1cm以上の左右差が出てくると、歩き方も変わり、ギクシャクしてしまい本人も違和感を感じ出します。 立っているときにずっと同じ方の脚(短い方の脚)で重心を取ってしまうのも骨盤の左右バランスが崩れた証拠です。 では、どうして左右で骨盤の高さが違ってくるのでしょうか?
【骨盤が歪む原因】骨盤の左右の高さが違う原因は、日頃の姿勢の悪さがバランスを崩す
骨盤が歪む原因として、まず考えられるのが座ったときの姿勢です。 こんな姿勢でデスクワークをしたり、家でもくつろいでいませんでしょうか?
- 脚を組んで椅子に座る
- 横座り
- ペタンこ座り
など、日ごろの悪い姿勢が、骨盤周辺の筋肉に偏った緊張を作り、骨盤の関節(仙腸関節)に歪みを作ってしまうことが脚の長さを狂わす。
【骨盤の歪みチェック】鏡の前で腸骨稜の高さをチェック(足の長さ)
腸骨稜って骨盤のどこの骨?
骨盤最も高い位置にある骨の部位を腸骨稜と言います。 この腸骨稜の左右の高さを確認します。
骨盤歪みチェック方法
チェック方法❶鏡の前で骨盤の腸骨稜の位置を確認
骨盤の腸骨稜に指を当て、左右の高さをチェック。左右で高さが違うと骨盤にずれがあります。
チェック方法❷仰向けに寝て、左右の踵の位置をチェック
❶【骨盤矯正 ストレッチ体操】骨盤周辺の筋肉や靭帯をほぐす
まずは、固まった骨盤周辺の筋肉をほぐします。
❶-1お尻(大殿筋、中殿筋)のストレッチ
❷【骨盤矯正 ストレッチ体操】骨盤の腸骨稜の高さを調整して改善する
❷-1左右にひねって骨盤のねじれをリセット
息をゆっくり吐きながら左右10秒ずつ×2セット行いましょう。
北野 優旗
骨盤のねじれをリセットすることで、素直に次の側筋のストレッチで左右のバランスが整います
❷-2側筋のストレッチ
腰の位置を動かさず、上体を左右交互に5回倒しながらストレッチをします。
北野 優旗
この側筋のストレッチで徐々に骨盤の高さがそろってくるはずです。
❸【骨盤矯正 ストレッチ体操】緩んだ骨盤を締める
❸-1仰向けになって、お尻を持ち上げる
仰向けになって、両膝を立てます。体が直線になるまでお尻を持ち上げます。
❸-2レグールをお持ちの方は、10回の2セット行いましょう。
レグールに乗って左右に脚を開くエクササイズを10回の2セット行うだけです。
北野 優旗
レグールを使えば、骨盤周辺のねじれやインナーマッスルの引き締め効果もあります。
【最後に】骨盤のバランスを改善することで立ち姿勢と偏った重心が変わる
左右の骨盤の高さが違う場合は、日ごろの姿勢の悪さが主な原因です。 そのままズレた状態を維持してしまうと、腰痛や膝関節症、婦人科系(生理痛・生理不順など)、側弯症を発症してしまう恐れがあることを頭に入れておきましょう。 姿勢にはしっかりと気を付けてい頂くことが第一歩です。 また、骨盤が歪んでいるからと諦める必要はありません。 整体に通わなくても、自分で骨盤セルフケアをすることで歪みを改善することができます。 今回紹介したストレッチや体操を、空いた時間を利用して行ってみてください。 きっとバランスのとれたキレイな骨盤で健康的な日々を送ることができると思います。
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